7月より、プログラムをリニューアルしました。入院5週目までの患者さまを「前期グループ」、6週目以降の患者さまを「後期グループ」に分け、回復段階別にプログラムを行うこととなりました。

　前期グループでは、依存症の基本的な知識に関して、後期グループでは外部講師を招いての講義や、退院に向けた具体的な知識に関する内容となっております。ウォーキングやストレッチ、体力測定など、体力づくりに特化したプログラムが増えました。

　また、当院では以前から自助グループへの参加を推奨していますが、参加回数を記録するためのノート、題して「回復ロード」を導入しました。自助グループに参加した回数分の判子を押していく仕組みとなっています。ただ判子を押すだけでなく、自助グループ参加を登山に見立てているところがポイントです。1回参加するごとに100m登ることができるという設定で、例えば自助グループに6回参加すると高尾山を登頂したことになります。エベレスト登頂(なんと88回参加！)を目指して頑張って頂きたいです。ちなみに、回復ロードは絵が得意な職員による手書きです。自助グループ参加の励みになればと、思いを込めて作成しました。

　回復段階別のプログラムは今回初めての試みですが、よりいっそう患者さまの断酒治療の一助となれるよう尽力して参りたいと思います。