治療を外来、入院のどちらで行うかに関しては専門的な判断が必要です。お迷いの場合は、無料の来所相談を行っておりますので、まずそちらをご利用ください。
来所相談にて入院する意思が確認されましたら、検査のために当センターの外来を受診していただきます。精神科医と内科医が診察するとともに、血液や脳CTなどの一連の検査を行い、最終的に入院が適当かどうか判断いたします。
外来治療か入院治療か
外来と入院のどちらが適切かは、様々な観点から総合的に判断します。ポイントとなることをいくつかお示しします。
○外来が適応となる場合
- ・飲酒問題が比較的軽い
合併症が軽度で、日常生活に支障がない。治療に失敗しても、再挑戦する余裕がある。 - ・緊急性が低い
- ・自ら考えて行動できる
通院、服薬、自助会参加といった指示を守れる。
○入院をお勧めする場合
- ・外来治療が失敗している
- ・飲酒問題が重度である
身体合併症があり、日常生活に支障がある。認知機能低下や抑うつ状態のため、自ら考えて動くのが難しい。
家族が疲労困憊して、本人を支えられなくなっている。
家族関係が悪化していて、距離をとる必要がある。 - ・緊急性がある
連続飲酒に入っている。離脱症状が重度である。 - ・集中的な治療が可能あるいは必要である
仕事が多忙で入院しないと時間がとれない。 すでに休職に入っていて、産業医から集中的な治療が指示されている。
関連クリニックでの外来治療について
当センターでは、入院を前提とした検査外来のみで、継続的な外来治療は入院前も退院後も行っておりません。来所相談の結果、外来治療が良いだろうと判断される場合や、外来治療を強く希望される 場合は、当グループの「慈友クリニック」を紹介いたします。当センターを退院後の外来診療につきましても「慈友クリニック」を中心に対応しています。