スタッフからのメッセージ 医師

センター長よりご挨拶

センター長 垣渕 洋一

 当院では、1961年より、アルコール依存症の治療を始め、1974年にアルコール専門病棟を解説、1990年、閉鎖病棟より開放病棟になり、東京アルコール医療総合センターと改称、多職種連携による、総合的な治療を行うようになりました。さらに、2007年に、新病棟に移り、現在に至ります。おかげさまで、多くの回復者を送りだしてきました。
 2013年、関係者にとって長年の悲願であった「アルコール健康障害対策基本法」が成立しました。法律に基づく施策が、国と各都道府県で行われるようになり、まずは、啓発活動の効果がではじめました。
 当センターは、施策や最新の研究知見を踏まえつつ、今後も、最先端の治療を行っていきたいしと考えております。

以下、当センターで特徴的なプログラムや治療・活動をご紹介します。

「子どもプログラム」・「思春期プログラム」の実施
アルコール依存症の影響は、ご本人だけでなくご家族にも及びます。入院された方々のお子さん(幼稚園生から小学生)の中には、チック、不登校といった問題を起こしており、援助が必要な場合があります。当センターでは、2007年(平成19年)より、患者さんのお子さんが依存症への理解を深めたり、セルフケアの方法を身につけるための「子どもプログラム」を実施してきました。さらに、その年齢層を過ぎたお子さん方へのプログラムを準備してきましたが、2014年(平成26年)12月に、10歳から16歳を対象とする第1回「思春期プログラム」を開催することができました。

認知行動療法
アルコール依存症は、「行動の病」なので、回復には行動変容が重要です。そのために最新の知見を応用し、常にプログラムを更新しています。

薬物療法の進歩
 2013年に発売された飲酒抑制薬であるアカンプロセートの使用経験が蓄積されつつあります。また、2019年3月には、減酒補助薬であるナルメフェンが発売されるので、使用していく予定です。
 最近、BZ系(ベンゾジアピン系)処方薬への依存が合併している人が少なからずいらっしゃり、アルコール依存症の治療と平行して、こちらも治療していくことも可能です。

地域連携
地域の基幹病院、保健所、企業、自助グループなどに当センターからスタッフが出向し、酒害相談や講演会、ケースカンファレンスなど様々な業務を行っています。

今後もスタッフ一同、皆さまに安心・安全で効果の高い医療をおとどけします。