外来 地域における支援

-「地域支援室」による支援活動 –

当院では、訪問支援や生活支援を役割とする「地域支援室」を設けています。外来通院されている方が安定して生活できるよう訪問支援したり、生活上の困りごとについての相談を受けつけるなど円滑に社会復帰していただくために様々な支援活動を行っています。

【訪問支援】

地域支援室には訪問支援を専門とする精神保健福祉士がおり、患者さまのご自宅を訪問して、家庭や地域のなかで安心して生活が送れるよう支援しています。「病気とうまくつきあいながら日常生活を送りたい」「薬がきちんと飲めるか心配」「お金のやりくりが難しい」などの心配ごとにも、患者さま一人ひとりの生活に即したきめ細かな支援を行い、自分らしい生活づくりを応援します。

利用の対象となる方

当院外来に通院している方が対象となります。

費用

各種保険および自立支援医療制度が適用できます。 なお、スタッフが公共交通機関を使用した場合の実費は、 別途ご負担いただくこととなります。

【家族相談について】

予約にて、ご家族向けの来院相談もお受けしています。「気になる症状があるのに、受診してくれない」など、ご家族についての困りごとがある場合も、ぜひご相談ください。

精神保健福祉士による対応:1回(1時間程度) 4,000円
精神科医師と精神保健福祉士による対応:1回(1時間程度) 8,000円 

【生活の場の提供】

「退院してひとり暮らしをしたいけれど保証人がいない」「アパートがなかなか見つからない」など困っている方のために、法人が民間アパートを借りて患者さまへ提供しています。住まいの名は「ワーナーハウス」。「ワーナー」は「We Are Not Alone」の頭文字を取ったもので、「わたしたちはひとりじゃない」の意味を込めています。当院がアパートの大家さんのような役割を担いながら生活支援を行っているので、安心して生活していただけます。

「ワーナーハウス」

  • ・入居を希望する際には入居選考会があります。
  • ・施設と違って入居期限がないので、2年ごとに更新していけば次の住居を心配する必要がありません。
  • ・入居者の方には、当院やサテライトクリニックへの定期的な通院と訪問看護などのサービスをご利用していただいております。
  • ・ご入居の皆さまに対し、地域支援室では、「トイレが詰まった」「電球が切れた」などの住環境に関する小さな相談から、日常生活や人間関係に関する相談、治療に関する相談まで、幅広い困りごとをお受けするなど、必要な支援を行っています。
  • ・入居者の方からは、「退院して良かった」「自由な生活が得られて嬉しい」「スタッフにすぐに相談できるので安心」などの声が寄せられています。