当院は1974年(昭和49年)、民間の病院として全国で初めての男女混合の開放的なアルコール病棟を開設しました。1990年(平成2年)からは東京アルコール医療総合センターと改称し、より充実した治療を展開しています。
当院のアルコール医療の特徴
入院治療に特化
入院治療には、外来治療にないメリットがあります。依存症からの回復時の心理的な問題に速やかに対応できる。治療のスタート期をより安全に乗り切ることができる。他の患者さんと知り合うことで自分の病気を理解したり、回復のモデルと出会うことができる。仲間づくりによって依存症の大敵である孤立化を防ぐことができる。…このように入院によって治療の効果を最大に生かすことができます。
チーム医療
精神科医師、内科医師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士など、様々な職種がチームを組み、患者さんの治療とリハビリにあたります。多面的に患者さんにかかわり、心身の健康の回復のみならず社会復帰への支援も手厚く対応します。
ご家族への手厚いサポート
患者さん本人の治療のみならず、ご本人の病気に巻き込まれてしまうご家族やお子さんのために充実したプログラムを提供しています。ご家族が心身の健康を取り戻すための教育入院、お子さんへの影響を緩和するための「子どもプログラム」を実施してきました。2014年(平成26年)度は「思春期プログラム」も開始しました。
グループのネットワークによる退院後のサポート
当院では退院後の外来を行っていませんが、グループ内の3か所のクリニック*での継続した治療が可能です。また、そのうちの2か所のクリニック**ではアルコールデイケアを実施しており、退院後も断酒が続けられるよう、支援しています。