スタッフによる病棟紹介

2015年4月8日A1病棟(アルコール治療専門病棟)

東京アルコール医療総合センターは40年以上の歴史を持ち、アルコール治療専門病棟としてアルコール依存症のケアを行っています。当センターでは離脱症状の管理や合併症治療、家族・職場との調整など、お酒で失われた健康を取り戻すお手伝いをしています。

精神科医師、内科医師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士、クラーク、看護助手の多職種でチーム医療を展開しています。日々、ケースカンファレンスを実施し、チーム全体でケアの検証を行っています。

≪専門病棟での看護師の役割≫

1)相談業務

電話相談から来所相談、そして入院から退院後まで同じ担当スタッフがマネージメントしていく継続ケアシステムを導入しています。看護業務だけではなく、専門病棟の看護師として相談業務、ケースワークも担っています。

2)離脱期、身体合併症のケア

入院時にはまず、安全に離脱期を乗り越えられるよう離脱症状の管理を行います。また、アルコール依存症には多くの合併症があるため、各種検査をおこない、合併症の早期発見、早期治療に努めています。

3)アルコール・リハビリ・プログラム

講義やグループワーク、家族教室など看護師も積極的にプログラム運営に携わっています。

4)自助グループ

アルコール依存症の回復において自助グループの参加は必要不可欠なものです。情報提供だけではなく、参加できる会場を一緒に考えたり、スタッフも同行し自助グループへの橋渡しを行っています。

5)家族、職場、他機関との調整

家族だけではなく、必要時には職場とも連絡を取り、スムーズに社会復帰できるように退院調整を行っています。

6)子どもプログラム

アルコール依存症を親に持つ子どもに、世代間連鎖や成長発達への影響が懸念されています。スタッフ自ら心理劇を演じ、子どもたちの病気への理解を深めています。また、安心して相談できる人と場の提供を行っています。

7)OB酒なし忘年会

OBと病院とで設立した「成友OB会」という自助グループがあり、毎年「酒なし忘年会」を実施しています。スタッフはしらふの楽しさを伝えるために余興を行います。