教育体制 専門・認定看護師委員会の活動について

成増厚生病院では看護技術、知識向上を図ることを目的として、各看護分野において高い看護実践のできる認定看護師を育成、支援しています。

日本看護協会認定 認定看護管理者 (CNA)
精神科救急急性期看護
アディクション看護
リハビリテーション看護
精神看護専門看護師 (CNS)

 

日本看護協会認定 認定看護管理者 (CNA)
日本精神科医学会認定看護師 (旧日精協認定看護師)

伊藤 聖彦

患者さん・ご家族様や地域住民に対し、より質の良い医療・看護サービスの提供が行えるよう、 また、精神科領域においては地域医療体制の整備が求められている中で、 認定看護管理者の役割・使命とは何かということについて日々取り組んでいます。 主体的に「院内連携」「施設間連携」「地域連携」といった様々な連携の実践を行い、 患者さん・ご家族様の期待に応え、地域に貢献できるような活動を継続しています。

 

精神科救急急性期看護

東郷 真紀

私は平成20年に日本精神科看護協会精神科認定看護師(旧:退院調整領域)資格を取得しました。このページでは、私が取り組んでいる活動についてお話をさせていただきたいと思います。
精神保健医療福祉領域においては、十数年前から「入院医療中心から地域生活中心へ」との改革ビジョンを推進、展開してきました。その結果、障害福祉サービスが整備され、 地域支援の充実が図られつつあります。しかし、地域で暮らす患者さんたちは、個々が抱えている多種多様な問題により、病状が不安定になることがあります。それらの問題を解決するためには、病棟のスタッフと地域スタッフとの協力体制を整えてケアを実践しなければいけないと思います。
しかしながら、精神障がい者に対する地域社会の風当たりは、まだまだ厳しいものがあります。精神科認定看護師は、その厳しい現実を患者さんとともに受け止めつつ、地域の皆様に「病気や障がいに対する正しい理解」を届けなければなりません。そのような活動を地道に取り組むことで、地域社会に「ノーマライゼーション(障がい者や高齢者が社会で助け合いながら生活を送れること)」の考え方が根付いていくものと信じています。

深田 徳之

私は2017年(平成29年)に新カリキュラムとなった精神科認定看護師資格を取得し、現在は精神科救急病棟に勤務しています。
精神科救急には精神科的な治療がただちに必要な状態の患者さんが受診します。ただちに治療を必要とする精神症状はさまざまですが、 幻覚や妄想、混乱、不安や焦燥、自殺(自傷)企図あるいはそのおそれのある状態などが挙げられます。
精神科救急病棟では、これらの状態にある患者さんの症状を改善するため、安全の確保を最優先にかかわり、 早期の回復、早期の退院を目標としています。
精神科救急病棟にはさまざまな疾患、症状、問題点を抱えた患者さんが入院してきます。 こうした多岐にわたる患者さんのアセスメントを行い、患者さんの問題点に取り組んでいます。
また、患者さんの回復や退院のためには多職種と連携したチーム医療が大切であり、地域での生活、 社会復帰に向けて病院のスタッフだけでなく、患者さんの家族や、地域での生活を支える方々と協力しながら 取り組んでいきます。
精神科認定看護師1年目ではありますが、精神科認定看護師として、知識の提供やさまざま相談、スタッフや看護学生の指導と教育、そして質の高い看護が提供できるよう、スタッフと共同して日々努力していきたいと思います。

渡辺 麻美

私は2012年(平成24年)に、病院の理解と協力を得て精神科認定看護師資格(旧領域:うつ病看護) を取得しました。以来、他の認定看護師や専門看護師と協力して患者さんやご家族へより良いケアが提供 できるよう、またスタッフと協働できるよう日々努めています。
うつ病の症状には、「抑うつ気分」や「興味・喜びの喪失」があり、最も注目すべきことは「死にたくなる病気」であることです。私の所属する「東京こころとからだのストレスケアセンター」(B1病棟)では、開放的な環境のもと、休息入院から集中的な治療入院まで様々な対応を行っており、自殺対策の一端を担っています。また、かつての精神科医療のような高い敷居を取り除き、患者さんが早い段階で気軽に治療に臨めるような工夫をしています。そして多職種による質の高いチーム医療によって、患者さんのセルフケア能力を高め、生活の質の向上を目指しています。

 

アディクション看護

鈴木 良平

私は、2008年度に病院の理解と協力を得て精神科認定看護師資格 (当時:薬物・アルコール依存症看護領域)を取得しました。現在はアルコール専門病棟に勤務し、 患者様への個別の看護ケアだけでなく、相談業務や心理教育、研究活動も行っています。
当院は精神科スーパー救急病棟が2病棟あり、病状によってはアルコール依存症の患者様が救急病棟に 入院することがあります。私は認定看護師として患者様の転入出のマネージメント活動にも携わり、 「病棟間で情報共有を図り、初期介入からアフターフォローまでをスムーズに行えるような体制を構築する」 ことを目指しています。
依存症という病に巻き込まれた当事者、家族が回復に向けて自己決定をしていく過程で、看護師としてどのような関わりができるのか?日々考えながら看護ケアを行っています。

長根尾 素子

2013年(平成25年)専門分野が10領域ある中の"薬物・アルコール依存症看護"という精神科認定看護師の資格を取得しました。総合病院の精神科で12年間勤務し、アルコール依存症の看護の難しさを痛感したことがきっかけでした。2015年(平成27年)4月からは成増厚生病院の東京アルコール医療総合センター(A1病棟)で働き始めました。
依存症という病気の苦しみは当事者の方やご家族にとどまらず、ときにご友人や職場の方、巻き込まれた医療者にまで及ぶことがあります。また、時間をかけて身体も精神も蝕まれていくという恐ろしさだけでなく、自殺という悲しい終わりを迎えてしまうことも少なくありません。このようにとても怖い病気ではありますが、驚くことに"回復できる"病気なのです。
認定看護師としての専門的な知識やスキルを活用し、病棟の看護スタッフや他職種の方々、認定看護師の先輩と共に回復の支援を行っていきたいと考えております。

 

リハビリテーション看護

西村喜一

私は2006年に当院付属の高等看護学校を卒業し、看護師免許を取得しました。その後、病院の理解を得て、2014年に精神科認定看護師資格(旧:行動制限最小化看護領域)を取得しました。現在は、慢性期病棟での退院支援と行動制限最小化委員会の一員として活動をしています。委員会の主な活動は、全病棟の行動制限実施状況の把握や、拘束の演習をはじめとした研修会の企画、実施などです。
精神科病院に入院する患者さんは、精神症状やその辛さに耐えられず、自傷他害の行動をとることがあります。そういった「やむを得ない状況」の場合には、医師の指示のもと行動制限を行うことがあります。私たち医療者は「やむを得ない状況」に対して速やかに介入し、行動制限の回避に努めなければなりません。しかし、行動制限に至ってしまった場合には、いかに短期間で解除できるかを多職種チームで検討していきます。
私は精神科認定看護師として、行動制限を最小化するために必要なアセスメントをはじめとし、効果的な看護を提供することを目指しています。

 

精神看護専門看護師 (CNS)

高橋 直美

専門看護師(certified nurse specialist :CNS)とは、日本看護協会の認定資格です。
11の専門領域において複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族や集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供する役割を担っています。 現在私は精神看護専門看護師として色々な病棟や委員会などに参加しながら、組織横断的に活動しています。
日頃は、病棟で看護師と一緒に患者さんと個別にかかわったり、プログラム活動に参加しながら、回復に向けたお手伝いをしています。 そして、専門看護師には直接患者さんとかかわる以外にも大切な役割があります。看護師が働くうえで行き詰まりを感じたとき一人で悩まないように、また質の高い看護が提供できるように、相談や教育、研究活動を通じて支援しています。さらに、病院内外の人と人とをつなぎ、多職種連携に基づくチーム医療が提供できるように努めています。

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