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2015.03.03退任のごあいさつ

堀田信二

私は、こころとからだのストレスケアセンターの開棟当初から病棟医として勤務して参りましたが、昨年12月いっぱいを持ちまして、クリニックを開業するという一身上の都合により、病棟を離れることになりました。


成増厚生病院では10年間に渡り、救急病棟から慢性期病棟・社会復帰病棟と、様々な状況におられる方々の診療に携わって参りましたが、一昨年6月に開棟した当センターでも、いろいろな方々と出会う機会をいただきました。
そんな中で、実に様々な症状や切実な悩みを持たれて治療の門を叩いて来られる方々がおられるものだ、と感じるとともに、人が持つ苦しみや悩みは、精神医学的診断を超えて、今まで生きてきた道(年齢・性別・家族背景・生育環境・身体的素質など)が各々異なること同様、それぞれに特有で、誰一人として同じではないと改めて感じさせられました。


しかしながら、それらの苦悩がどのようであっても、一緒になって苦悩と取り組み、見つめ直して整理するやり取りを続けることで、心の深みにある本来の感受性の芽が育まれ、結果として当初の苦悩が形を変え、しみじみとした感じが生まれ、より自然な生き方へと向かうことがすべての人に起こりうる、とも実感しております。


今後も当センターが、治療される側・する側双方にとって、そういうきっかけとなりうる場であることを強く希望しております。
私自身は、引き続き場を変えて、心の奥深くに潜む、その人本来の感覚を自身がはっきりと感じられるように、お手伝いを続けていこうと思っております。


これまでご縁のあったすべての方々に感謝申し上げるとともに、いつの日かご縁がつながり、またお目にかかることを期待し、退任のご挨拶とさせていただきます。