ストレス関連の疾患とは 気分障害

パニック障害

動悸、息苦しさや手の震え、怯えや強い不安を伴う急性の発作(パニック発作)をくり返し体験することで、発作のない時にも「いつまた発作が起こるだろうか」と再発への恐れ(予期不安)が続く不安障害の一種です。
パニック障害の患者さんは、発作や予期不安のために人混みを避けたり、外出がままならなくなるなど、生活の幅が狭まってしまうことで、仕事や社会生活の質を損なってしまいます。
治療では抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法とともに、精神療法によって発作に関する恐怖感を低減していく方法を用います。

社会不安障害

人前でスピーチをしたり、初対面の人と接するような社交場面など、周囲の人の注目を浴びるような場面で非常に強い緊張を感じたり、発汗やふるえ、息苦しさなどの症状が現れるために人前に出ることを避けるなど、不安や緊張のために大きな苦痛を感じてしまう場合、社会不安障害が疑われます。
従来は「自分の性格の問題だ」と考えて受診にいたることなく、長く症状に苦しむ人が多くいました。しかし近年では薬物療法や精神療法による治療の有効性が認めらており、適切な治療によって症状を和らげることが期待できます。

強迫性障害

強迫性障害とは、強迫観念と強迫行為を主な症状とする疾患です。
強迫観念とは、不吉な想像や、現実にはとても起こりそうもない心配ごとが、考えたくもないのに思い浮かび、それを振り払うことができない状態を表し、この強迫観念は強い不安と不快感をもたらします。
また、強迫行為とは、こうした不安や不快感を取り除こうと、くり返し行われる行動のことを指します。たとえば「鍵を閉め忘れたかもしれない」という強迫観念に対し、「戸締りを確かめるために家に戻る」という行為が繰り返されるというものです。
強迫行為は、一時的な不安の軽減には役に立っても、似たような状況で再び強迫観念が生じることでエスカレートしていくため、次第に患者さんの生活を制限して支障をきたすようになります。治療にはSSRIと呼ばれる抗うつ薬を服用して症状を軽減しながら、精神療法で症状が現れる行動パターンを見つめ直し、再発を予防していきます。